三浦璃来・木原龍一組が金メダル獲得 フィギュアペア日本勢初の快挙

2026年2月16日(現地時間)、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのフィギュアスケートペア・フリースケーティングが行われ、三浦璃来(24)・木原龍一(33)組(木下グループ)が合計231.24点で金メダルを獲得した。フィギュアスケートペア種目において、日本勢が表彰台に立つのは史上初となる。

ショートプログラム5位からの逆転優勝

前日のショートプログラムで73.11点の5位に終わった三浦・木原組は、首位のハゼ・ボロディン組(ドイツ)と6.90点差の厳しい状況にあった。しかし16日のフリースケーティングで158.13点を記録し、フリースケーティングの世界歴代最高得点を更新。合計231.24点で逆転優勝を果たした。

現行の採点方式では史上最大の点差からの逆転劇となり、会場では観客が総立ちとなって2人を称えた。

2019年のペア結成から7年目の快挙

三浦・木原組は2019年に結成。木原選手は以前、高橋成美選手とペアを組み2014年ソチ五輪に出場した経験を持つ。三浦選手との新ペア結成時、木原選手は引退も視野に入れていたが、関係者の説得により競技を継続した。

2022年北京五輪では7位入賞を果たし、日本ペア史上最高順位を記録。昨シーズンの世界選手権では日本ペア初の優勝を成し遂げ、今大会での金メダル獲得へとつながった。

日本フィギュア界における歴史的意義

日本のフィギュアスケートは、シングルでは荒川静香(2006年トリノ五輪)、羽生結弦(2014年ソチ、2018年平昌五輪)らが金メダルを獲得してきたが、ペア種目では長らく強化が遅れていた。2014年ソチ五輪では団体戦出場のための「数合わせ」とも言われる状況だった。

今回の金メダル獲得により、日本フィギュア界の新たな強化方針と、ペア競技の発展が期待される。

今後の課題と展望

専門家によると、三浦・木原組はペアスピンなどにおける「動きの同調性」に改善の余地があるとされる。基礎点が高い技術要素を既に持っているため、細部の完成度を高めることでさらなる得点向上が見込まれる。

2人は一夜明けた記者会見で「まだ実感が湧いていない」と語り、今後の活動については明言を避けた。現役続行か引退かについては、今後正式な発表が待たれる。