Ahrefs調査:GoogleのAI概要で検索1位のCTRが日本で37.8%減、グローバルでは58%減と判明

2026年2月27日、SEO分析ツールを提供する大手企業Ahrefsは、Googleの「AIによる概要(AI Overviews)」が検索結果のクリック率(CTR)に及ぼす影響について調査結果を発表した。同調査によると、AI概要が表示される検索結果において、グローバル市場では検索順位1位のページへのクリック率が約58%減少、日本市場でも約37.8%減少していることが明らかになった。

調査の概要と方法

今回の調査は、Ahrefsキーワードエクスプローラーデータベースから抽出された30万件のキーワードを対象に実施された。分析期間は2023年12月(AI概要導入前)と2025年12月(導入後)で、Google Search Console集計データによる月間平均デスクトップクリック率を比較した。

グローバル市場の状況:AI概要が表示されていない場合、検索結果1位のページの予測クリック率は3.7%だったが、実際には1.6%にまで減少。自然減少のトレンドを差し引いても、AI概要の表示により約58%のクリックが失われている計算となる。

日本市場の状況:日本市場では、自然なクリック率減少トレンドを考慮した予測クリック率が2.9%だったのに対し、AI概要が表示されるキーワードにおける実際のクリック率は1.8%にとどまり、約37.8%の追加的な低下が確認された。

「ゼロクリック検索」の急速な普及

Googleの「AIによる概要」は、ユーザーが検索結果ページ上で情報を得て完結し、Webサイトを訪問しない「ゼロクリック検索」を加速させている。特に、FAQ系や定義、簡単な質問については、検索結果ページだけで情報収集が完結するケースが急増している。

Ahrefsの調査では、AI概要が表示されるキーワードの99.2%が情報収集型であることが判明しており、この傾向は今後さらに強まると予測される。

Webサイト運営者への影響

今回の調査結果は、Webサイト運営者やマーケティング担当者に大きな影響を与えると見られる。従来、検索エンジンでの上位表示がSEOの最終目標とされてきたが、上位表示だけではトラフィックを獲得できない時代に突入したことを意味する。

主な懸念事項として、広告収益モデルへの打撃、Eコマースサイトの集客減少、コンテンツメディアのビジネスモデルの見直し、SEO投資の費用対効果の低下などが挙げられる。

今後の展望と新たな対策

専門家によると、日本市場の37.8%という低下率は、グローバル市場の58%と比較すると現段階では小さいものの、今後悪化する可能性が高いという。実際、グローバル市場では2025年4月時点で34.5%の減少だったものが、12月には58%減にまで拡大している。

この状況を受けて、「LLMO(Large Language Model Optimization)」や「GEO(Generative Engine Optimization)」といった新たな施策の重要性が高まっている。これらは、AIに引用・推薦されるための最適化手法であり、従来のSEOとは異なるアプローチが求められる。

具体的な対策としては、構造化データの実装、権威性の確立(E-E-A-Tの強化)、一次情報の創出、引用可能性の最適化、ドメインオーソリティの向上などが挙げられる。

Ahrefsについて

Ahrefs Pte. Ltd.は、世界最高レベルの規模を誇る独自開発のクローラーと高度なデータ技術により、正確で鮮度の高いデータを収集・解析している。世界180カ国以上のユーザーに利用されており、SEO分析機能を中心に、AI検索分析、AIコンテンツ作成などのマーケティング機能を統合したツールを提供している。

今後の動向

今回の調査は、AI時代における検索エコシステムの大きな転換点を示すものとなった。Webサイト運営者やマーケティング担当者は、従来のSEO戦略に加えて、AIを意識した新たなコンテンツ戦略の構築が急務となっている。検索順位だけでなく、AIによる引用率や表示頻度が新たなKPIとなる可能性が高く、業界全体での戦略見直しが進むと予想される。

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