2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員選挙において、高市早苗首相率いる自由民主党が316議席を獲得し、歴史的な勝利を収めた。これは自民党が1955年の結党以来、初めて300議席を超える議席数となり、総定数465議席の3分の2を超える圧倒的多数を確保した形だ。
選挙の経緯と結果
高市首相は2025年12月の就任からわずか2ヶ月後の2026年1月19日、衆議院の解散を表明。「高市早苗が内閣総理大臣で良いかどうか国民の皆さまに決めていただく」と訴え、短期決戦の選挙戦に臨んだ。
開票の結果、自民党は小選挙区で249議席、比例代表で67議席を獲得。連立与党の日本維新の会は36議席を確保した。一方、最大野党の中道改革連合は大幅に議席を減らし、野党勢力の弱体化が顕著となった。
高支持率の背景
朝日新聞の出口調査によると、高市内閣を「支持する」と答えた層の多くが比例区で自民党に投票しており、高市首相個人への支持が党の勝利に直結したことが明らかになった。特に18歳から29歳の若年層における支持率は92%に達し、全世代平均の65%を大きく上回った。
支持の理由として、高市首相のSNSを活用した情報発信が挙げられる。X(旧Twitter)では「高市総理」を含む投稿が1日で200万件を超え、政策から日常のつぶやきまで自身の言葉で発信する姿勢が「親しみやすい」と評価されている。
海外メディアの反応
米紙ニューヨーク・タイムズは「高市首相がどん底から自民党を救った」と報じ、英誌エコノミストは「財政ではハト派、安全保障ではタカ派という顔を併せ持つ高市に強力な民意の後ろ盾を与えた」と分析した。BBCは「日本経済が何十年も手に入れられなかった経済回復を実現できるか注目される」と伝えている。
懸念される課題
圧勝の一方で、専門家からは懸念の声も上がっている。野党勢力の弱体化により、政権に対するチェック機能が低下する可能性が指摘されている。また、SNSでの人気が先行し、「イメージ戦略」による支持ではないかとの指摘もある。
高市首相は就任からわずか2ヶ月で大きな政策実績があるわけではなく、今後の政権運営で具体的な成果を示せるかどうかが問われることになる。
今後の展望
高市首相は9日の記者会見で、「強い経済」の実現に向けた投資拡大や憲法改正に向けて粘り強く取り組む姿勢を示した。316議席という数字は、衆議院の再可決が可能な「3分の2」を超えており、参議院で否決された法案でも衆議院で再可決できる強力な議会運営が可能となる。
特に憲法改正については、発議に必要な「3分の2」のラインを確保したことで、高市政権下での議論が本格化する可能性がある。ただし、国民投票での過半数の賛成が必要であり、国民の理解を得られるかどうかが鍵となる。
結び
2026年2月8日の衆議院選挙は、日本の政治史に残る結果となった。高市早苗首相と自民党の316議席獲得は、結党以来初の快挙であり、今後の政権運営に強力な基盤を提供する。一方で、野党勢力の弱体化や一強政治への懸念も存在し、民主主義のバランスをどう保つかが今後の課題となる。高市政権が掲げる「強い経済」と憲法改正という大きな目標に対し、具体的な成果を示せるかどうかに注目が集まっている。
