ふるさと納税、賢く利用してますか? 制度改正で知っておきたいポイント今や多くの人が利用しているふるさと納税。
2024年度の寄付総額は1兆2,000億円にも達すると推計されており、地域の活性化に大きく貢献しています。
ふるさと納税って、そもそもどんな制度?
ふるさと納税は、自分の応援したい自治体に寄付をすることで、2,000円を超える部分の寄付額が所得税と住民税から控除される制度です(上限はあります)。控除を受けるには確定申告が必要ですが、条件を満たせば「ワンストップ特例制度」を利用して確定申告なしで手続きを完了させることも可能です。
制度改正で変わること、知っておこう!
近年、ふるさと納税は返礼品の豪華さやポイント還元が注目され、自治体間の競争が過熱していました。本来の目的は「自治体の応援」なので、この状況を是正するため、総務省が制度の見直しを進めています。特に知っておきたい変更点は以下の2つです。
・ 2024年10月からの変更:旅行・宿泊券のルール変更 ⇛ 宿泊施設は寄付先の自治体と同じ県内にある施設に限定されます。 ただし、1人1泊5万円以下の宿泊や、甚大な災害の被災地での宿泊は例外として認められます。
・ 2025年10月からの変更:ポータルサイトのポイント還元が全面禁止に! 寄付に対してポイントが付与されるポータルサイトを通じた募集が禁止されます。 そのため、2025年9月はポイント還元を受けたい人たちの駆け込み寄付が増えると予想されています。
大切なのは「制度の趣旨」を理解することふるさと納税は、魅力的な返礼品が注目されがちですが、本来の目的は「納税先を自由に選び、応援したい自治体を支援する」ことにあります。今回の制度改正も、過熱する競争に歯止めをかけ、制度本来の趣旨に戻すためのものです。返礼品の魅力だけでなく、税制上の優遇措置であることを理解し、自治体への応援という本来の目的を意識して賢く利用しましょう。ふるさと納税は、上手に活用すれば税金面でお得になり、さらに地方創生にも貢献できる素晴らしい制度です。今回の変更点を踏まえて、あなたの寄付先選びに役立ててくださいね。