2026年2月14日、SNSプラットフォームX(旧Twitter)において、背景色設定から「ダークブルー」オプションが削除され、多数のユーザーから不満の声が上がっている。
事実経緯
2026年2月11日頃より、Xのウェブブラウザ版において、表示設定から「ダークブルー」と呼ばれる背景色オプションが削除された。これまでユーザーは「ホワイト」「ダークブルー」「ブラック」の3種類から背景色を選択できたが、現在は「ホワイト」と「ブラック」の2択のみとなっている。
特に影響を受けたのは、ダークブルーモードを使用していたユーザーで、設定が自動的に「ホワイト」モードに変更されたケースが多数報告されている。Yahoo!リアルタイム検索では「X(旧Twitter)ダークモードが消失、白画面に驚くユーザー続出」として話題となり、SNS上では「目が死んだ」「白くて目がチカチカする」といった投稿が相次いだ。
X社からは事前の告知や公式な説明は行われておらず、複数の技術系メディアが「リソース不足」を廃止理由として報じている。
指摘される問題点
今回の変更について、ユーザーや専門家から以下の問題点が指摘されている。
事前告知の欠如:X社は変更について事前の告知を行わず、ユーザーは突然の仕様変更に直面した。長年使用してきた設定が予告なく削除されたことに対し、多くのユーザーが不満を表明している。
アクセシビリティへの配慮不足:ダークブルーは、完全な黒背景よりも目に優しいとされ、長時間の使用や夜間の閲覧に適していた。特に視覚に配慮が必要なユーザーにとって、選択肢の削減は大きな影響となっている。
スマートフォンアプリでの対処不可:ウェブブラウザ版では拡張機能を使用した回避策が存在するが、スマートフォンアプリ版では現時点で対処方法がなく、多数のモバイルユーザーが影響を受けている。
コスト削減優先の姿勢:イーロン・マスク氏によるX社買収以降、大規模な人員削減が行われており、今回の変更も「リソース不足」が理由とされている。ユーザー体験よりもコスト削減を優先する経営方針に対し、批判的な意見も見られる。
期待される効果
一方で、今回の変更には以下のような肯定的な側面も指摘されている。
システムリソースの最適化:背景色オプションの削減により、システムの保守・管理コストが削減され、他の機能開発やサービス安定化にリソースを振り向けられる可能性がある。
コミュニティによる迅速な対応:変更発表から24時間以内に、有志の開発者により「Control Panel for Twitter」や「X Background Customizer」などの拡張機能が公開され、ユーザーコミュニティの対応力の高さが示された。
ブラックモードの再評価:完全な黒背景は、有機ELディスプレイを搭載したデバイスにおいて消費電力を削減する効果があり、環境面でのメリットも存在する。
今後の展望
現時点でX社からダークブルーモード復活に関する公式発表はない。ウェブブラウザ版ユーザーは、「Stylus」「Stylebot」などのCSS適用拡張機能を使用することで、カスタムCSSによりダークブルーに近い表示を実現できる。
技術系メディア「SBAPP」は、拡張機能を使用した復活方法を詳細に解説しており、多くのユーザーがこれらの情報を参考にしている。
今後、ユーザーからの要望が高まれば、X社が設定を復活させる可能性もあるが、現時点では不透明な状況が続いている。SNSプラットフォームにおけるユーザー体験とコスト削減のバランスについて、改めて議論を呼ぶ事例となった。
