日本ガイシ株式会社と名古屋市は1月14日、名古屋市総合体育館(名古屋市南区)のネーミングライツに伴う新愛称を発表した。2026年4月1日から、同社が「NGK株式会社」へ商号変更することに合わせ、施設の愛称も一新される。
メインホールは企業キャラクター「クロコくん」の名を冠する
施設全体の愛称は「日本ガイシスポーツプラザ」から「NGKスポーツプラザ」へ変更される。注目を集めているのは、各施設の愛称だ。
メインアリーナであるレインボーホール(通称:日本ガイシホール)は「クロコくんホール」へと改称。レインボープールおよびレインボーアイスアリーナの通称「日本ガイシアリーナ」は「クロコくんアリーナ」に、サンホールの通称「日本ガイシフォーラム」は「クロコくんフォーラム」に変更される。
新愛称に採用された「クロコくん」は、日本ガイシの企業キャラクターで、歌舞伎などで舞台裏を支える「黒衣(くろこ)」をモチーフとしている。同社が裏方として社会を支える姿勢を表現したキャラクターだ。
約19年間親しまれた「ガイシ」からの移行
日本ガイシは2007年4月1日に名古屋市総合体育館の命名権を取得。以来約19年間にわたり「日本ガイシスポーツプラザ」「日本ガイシホール」の愛称で広く親しまれてきた。同施設は収容人数約1万人を誇り、国内外の著名アーティストのコンサート会場として数多くの公演が開催されてきた。
発表を受け、X(旧Twitter)では「クロコくんホール」がトレンド入り。「かわいい」「親しみやすい名前」といった好意的な反応が多く見られた。一方で「しばらくはガイシと呼んでしまいそう」「慣れるまで時間がかかりそう」といった声も上がっており、長年親しまれた愛称からの移行には一定の期間が必要とみられる。
2月にリニューアルオープン、新愛称とともに再出発
名古屋市総合体育館は2026年2月にリニューアルオープンを予定している。国際基準に対応し、バリアフリーや省エネ性能を強化した施設として生まれ変わる。新しい愛称と共に、より快適な環境でスポーツやエンターテインメントを楽しめる施設となる見込みだ。
NGKへの社名変更は「第三の創業」
日本ガイシは2025年6月の株主総会で商号変更を承認し、2026年4月1日から「NGK株式会社」となる。同社は創業以来、電力インフラを支えるがいしメーカーとして成長してきたが、脱炭素やデジタル分野を軸とした事業構造転換を加速させるため、「第三の創業」として社名変更に踏み切った。
英文表記では既に「NGK」が浸透していたこともあり、グローバルでのブランド統一を図る狙いもある。
4月以降、新愛称がどう定着するか注目
4月1日の正式変更後、音楽ファンやスポーツ愛好者の間で新愛称がどのように受け入れられるかが注目される。特にコンサートやイベント時に、アーティストや主催者が「クロコくんホール」という名称をどのように使用するかは、新愛称の定着に影響を与えそうだ。
企業キャラクターを施設名に採用するケースは珍しく、親しみやすさと記憶に残りやすさという点で新たなネーミングライツの形として注目を集めている。
